来歴
-Old European collection,
-C.Rolley, Paris, France, aqquired in 1988
展示
Bourgogne Tribal Show, France
Tribal Art Fair Amsterdam, Netherlands
20世紀初頭。
秘密結社Sandobeleの祭壇で占術に使用され、祀られた像。
コートジボワール北部のセヌフォの女性座像です。
秘密結社サンドゴ(Sandogo)の祭壇で占術に使用され、祀られました。
造形
優雅なシルエットが像の神秘的なパワーを高らかに表現しています。
頭部の額の上に突き出た部位はセヌフォの女性の間で伝統的であった髪型を示表現したものです。
丸みを帯びた頭部、ダイナミックな曲線に満ちた肩と胸部、まっすぐ伸びて椅子と同化した脚、それぞれが空隙に対抗した量塊となっており、彫刻を力強くしようとする創意がこらされています。
椅子と脚部が同化することはセヌフォの座像ではしばしば見られ、彫刻家にとって意味のある部位を大きく表現し、それ以外は端的に表現するということはアフリカ美術において多く見られる傾向です。
また頭部の向きと胴体の向きがずらされることで、威厳のある堂々とした正面性の中に動きが生まれています。
文化
この像は秘密結社サンドゴの祭壇に祀られ、司祭が強力な森の精霊の世界と交流し神託を受け取ることを可能にしました。
このような座像は超自然的加護を求めるためにセヌフォ社会の中でも重要な地位を持ち、森の精霊や祖先と関係づけられます。